2026/01/30 11:26
焼締
土の呼吸を、そのまま器に
田中恒子の視点から
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飯碗M(13.5cm)焼締
飯碗S(12cm)焼締
湯呑M(400cc)焼締
湯呑S(300cc)焼締
丼M(900cc)焼締
丼S(650cc)焼締
フリーカップ(400cc)焼締
麦酒杯(450cc)焼締
マグ(350cc)焼締
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朝と夜のあいだ。
特別でも、非日常でもない時間。
気負わずに、
水を飲む。
お茶を淹れる。
ごはんをよそう。
そんな何気ない動作のなかで、
ふと、
手の中の器が心地よいと、
一日が少し整う気がします。
焼締は、
そんな日常の時間に寄り添う器です。
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焼締は、
釉薬をかけず、
土そのものを焼き締めて仕上げます。
ろくろの上で、
職人の指が触れ、
動いた跡が、
そのまま器の表情として残ります。
顔料で描かれた丸には、
「すべてがうまくいきますように」
「今日一日が、楽しい日になりますように」
日本古来の丸紋には、
そんな願いが込められています。
きれいに整いすぎていない。
でも、雑でもない。
指の動きがつくる陰影が、
素朴さのなかに、
静かな緊張感と、
どこかモダンな佇まいを生み出します。
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焼成のなかで生まれる、
土の色の濃淡。
焼き締まった、乾いた質感。
ひとつとして、
同じ表情はありません。
手に取ると、
ほんのりとあたたかく、
重すぎず、軽すぎない。
この感触は、
人の手で形づくられたものだけが
持っているものだと感じます。
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焼締は、
主張しすぎません。
けれど、
食卓のなかにあると、
自然と、全体が落ち着く。
料理も、
飲みものも、
そのままを受け止めてくれる器です。
毎日の暮らしに、
そっと溶け込みながら、
使うほどに、
その良さが、じわじわと伝わってきます。
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華やかさよりも、
確かな手触りを。
焼締は、
土を感じるかたちだからこそ、
日常のなかで、
いちばん心地よさを発揮する器です。
今日も、
明日も、
その先も。
変わらない時間のそばに。
