2026/01/30 11:25
天目と星雲天目。
ふたつの景色を、器のなかに
田中恒子の視点から
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片口(300cc)星空天目
ぐい呑(100cc)星空天目

片口(450cc)天目
徳利(400cc)天目
ぐい呑(80cc)天目
飯碗M(12cm)天目
飯碗S(11.5cm)天目
湯呑M(350cc)天目
湯呑S(200cc)天目
マグM(350cc)天目
マグS(250cc)天目
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一日の節目に、一日の終わりに、
静かに、コーヒーを、お酒を注ぐ時間。
同じお酒でも、
器が変わるだけで、
その時間の空気は、少し変わります。
今日は、どんな夜にしたいか。
どんな気分で1日を締めくくろうか。
終わりがよければ、全てが幸せに感じられる。
その気分に、そっと寄り添う器でありたい。
そんな思いから、
天目と星雲天目のシリーズは生まれました。
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天目・星雲天目は、
鉄分を含んだ釉薬が溶け、
流れ落ちることで生まれる景色が特徴です。
また、そこから生み出される、
口当たりのまろやかさが
楽しい気分にさせてくれます。
特に天目は、
白と黒が混ざり合い、
滝しぶきのように、
力強く、厳かな、重厚感のある表情をつくります。
器の外側に現れるその流れは、
大地の重さや、
自然の動きを感じさせてくれます。
気持ちを引き締めたい夜や、
静かに向き合いたい時間に、
自然と手が伸びる酒器です。
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星雲天目は、
その対にある存在。
釉薬の奥に生まれるのは、
水面に映り込んだ星空のような景色です。
黒のなかに、
小さな光が、そっと瞬き、
揺れる酒面と重なり合いながら、
盃の内側に、静かな世界が広がります。
外へ流れる天目に対して、
星雲天目は、
内へ、深く沈んでいくような感覚。
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どちらも、
同じ職人が、
ろくろでひとつひとつ手で形を作り、
釉薬を掛けて仕上げています。
同じ土、同じ窯。
けれど、
形も違えば、大きさも異なる。
さらに釉薬の表情も異なる。
それぞれが、
その夜、その時間のための、
ひとつの景色です。
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今日は、
厳かな流れを感じたい夜か。
それとも、
静かに星を眺めたい夜か。
天目と星雲天目は、
選ぶ人の時間に合わせて、
異なる表情で寄り添います。
器のなかに広がる、
ふたつの風景。
どちらも、
大人のための、
静かな楽しみです。
一日の締めくくりが、毎日が、楽しい時間になりますように。
