2026/03/01 12:57

日々の食卓に、やさしい手触りを
田中恒子の視点から
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てん箸(22.5cm)黒
てん箸(22.5cm)朱
てん箸(22.5cm)白

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てん箸と、削り箸。  
ふたつの世界観について  
田中恒子の視点から  

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TSUNEには、ふたつの箸のシリーズがあります。

八角にかたどり、色を重ねて仕上げる「てん箸」。  
そして、木そのものの表情を生かし、  
一本ずつ削り出していく「削り箸」。

同じ“箸”でも、  
向いている先にある景色が、少し違います。

てん箸は、色とともにある箸。  
食卓にひと色が加わることで、  
その日の気分や家族それぞれの存在が、  
やわらかく浮かび上がることを大切にしています。

削り箸は、木とともにある箸。  
素材そのものの重みや、繊維の流れ、  
削りの跡がつくるわずかな揺らぎ。  
手の中で感じる、木の気配を味わうためのかたちです。

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削り箸は、  
黒檀、紫檀、タガヤサン、チーク、ボコテ、鉄木、  
オノオレカンバ、桜、楓など、  
それぞれ個性の異なる木から生まれます。

硬く、静かな重みをもつ木。  
やわらかく、あたたかみを感じる木。  
木目がはっきりと現れるもの、  
控えめに光を含むもの。

どれも、削ってみてはじめて分かる表情があります。

形は整えながらも、  
削りすぎず、残しすぎず。  
木がいちばん自然に感じられるところで、  
手を止めます。

そのため、同じ樹種でも、  
一本として同じものはありません。

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削り箸は、  
手触りで選んでいただきたい箸です。

重さ、指あたり、  
ほんのわずかな丸みの違い。

画面越しでは伝わらないものが、  
どうしてもあります。

そのため、オンラインでの取り扱いはしていません。  
実際に手に取り、  
ご自身の感覚で選んでいただきたいと思っています。

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色とともにある「てん箸」。  
木とともにある「削り箸」。

どちらが特別、ということではなく、  
どちらの時間を暮らしに迎えるか。

ふたつの世界観が、  
それぞれの食卓に、  
静かに寄り添っていけたらと思っています。